西北ブロック地協

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2019.08.26
「男性の育児休業取得促進にむけて」連合西北2019男女平等セミナー

 連合西北は、毎年男女平等参画推進に向けた「男女平等セミナー」を女性委員会と男女平等参画推進委員会の共催で開催しています。

 今年度は、2019年8月26日(月)18時半から池袋駅近くの会議室(アットビジネスセンター池袋別館)において、「男性の育児休業取得促進にむけて」をテーマにセミナーを開催しました。

 男女平等参画推進委員会の沢田副委員長の司会で、初めに主催者を代表して同委員会の関向委員長よりご挨拶しました。
 
 関向委員長は、ハイヒール義務廃止を訴えるクートゥー(KuToo)運動など女性を取り巻く課題に触れ、「集い、聴き、行動することによって職場環境は変えられます。連合西北は各種活動への女性参加率20%の目標達成にむけ活動を続けますので、引き続きのご協力お願いします。」と話しました。
 

 次に基調講演として井上連合総合男女・雇用平等局長より「男性の育児休業取得の現状と課題」と題し、制度はあるものの男性の育児休業取得が進まない要因や課題についてデータを示しながらご説明頂きました。
 また、2017年1月1日施行の改正育児・介護休業法の中で、特に今後労働組合として取り組む必要のある以下の二点を指摘されました。(資料を添付しますのでご参照ください)
 
1.義務となっている「保育所に入れない場合の育児休業期間の再延長」はクリアしていても、努力義務となっている「育児や介護に関する両立支援制度の対象者に対する周知」「就学前の子を有する労働者に対する育児に関する休暇の措置」は取り組みが進んでいない状況。(井上局長資料P.16)

2.ハラスメント防止措置13項目はすべて義務となっているが罰則規定がないので知られていないのが現状。(井上局長資料P.18)

また、最後に参考として「心理的安全性」についてもご説明いただき、うなずきながら聞いている参加者が見受けられました。

 
 基調講演の次は、実際6カ月の育児休業を取得した連合西北の湯淺事務局次長から、育児日記を基にした内容と育休を取得して感じた事を報告しました。ご夫婦で相談しながら作ったという資料は、現実感があり聞き手に響くものがありました。
 

 最後に、女性委員会五味渕委員長から、三越伊勢丹グループ労働組合の「育児休職者ランチミーティング」についてご報告いただきました。
 
 この活動の目的の一つとして、「育児しながら働くことをご夫婦で考えるために」という観点から、休職者であるママだけでなくそのパートナーも一緒に参加してもらえるように働きかけをしています。パパ達だけのグループディスカッションでは、ママの前では言えない本音も聞くことができ、それを全体で共有することでご夫婦がお互いをより理解できるきっかけになるという事でした。

 三人のご報告後の質疑・応答ではより具体的な内容の質問が多く、実務的にみなさんが悩まれているように見受けられました。


 最後に、連合西北ブロック地協梅田議長より本日ご参加頂いたお礼と今後のご協力をお願いして閉会しました。

 終了後回収した参加者43名(うち女性18名、41.9%)のアンケートには、「育児休業を取得された男性の生の声が聞けて参考になった」「『心理的安全性』は何より大事なことだと思う」という感想とともに、「別途掘り下げた議論・意見交換ができるとうれしい」など今後の希望も記載されていました。

 頂いたご意見を参考に、今後も活動を継続していきます。

<井上局長の資料を使用する場合は、出典元の記載をお願いします>


20190826 連合東京西北地協「男性の育児休業取得の現状と課題」.pdf

改正育児・介護休業法等に関するチェックシート20160901_check[1].docx

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